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ソマリア海自 …LRADを使用し不審船に警告

 

防衛省は4日、東アフリカ・ソマリア沖の海賊対策に派遣された海上自衛隊の派遣部隊が、海賊とみられる不審船に追われた護衛対象外の外国船舶から助けを求められ、LRADやサーチライトを照射して不審船4隻を追い払ったと発表した。派遣部隊は3月30日から護衛活動に入ったが、海賊の疑いのある船舶に遭遇したのは初めて。

 

 防衛省によると、4日午前2時40分(現地時間3日午後8時40分)ごろ、派遣部隊が日本関係船舶3隻を護衛しながらアデン湾を西へ向けて航行中、東向きに航行していたシンガポール船籍のタンカー「オーシャンアンバー」が無線で周囲の船舶に「不審な小型船が接近している」と救援を求めてきた。

 

 護衛艦「さざなみ」が護衛をいったん中止し、不審船4隻に5〜6キロ程度まで接近し左側からサーチライトを照射。遠方まで音声を届かせることができるLRADを使い、現地のソマリ語で海自艦艇と名乗ると、船は北方に逃走した。

 防衛省は「今回は強制力を伴ったものではなく、問題はない」と話している。

 

2009.04.04 毎日新聞

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